2015年1月14日水曜日

Museumsinsel(博物館島)

 旧博物館
 旧国立ギャラリー
 新博物館
ペルガモン博物館
 ボーデ博物館
シュプレー川と ベルリンドーム、ボーデ博物館

 印象派室(旧国立ギャラリー)
 ルノアール
 ルノアール
 セザンヌ
マネ
 
ゴッホ
 ルノアール
モネ
ゴーギャン
 
   べルリンドームに接するシュプレー川とクプファーグラーベン川に挟まれた地区は、Museumsinsel (博物館島)として世界遺産に登録されている。古典主義の建物が並び近くのドームも含めてベルリンの代表的風景の一つになっている。

  ここには、旧博物館、新博物館、ボーデ博物館、ペルガモン博物館、旧国立ギャラリーがある。今回、2日に渡って新博物館と旧国立ギャラリーを見て回った。

  新博物館には人間の歴史を示す遺跡などの出土品、エジプト文化、ギリシャ、ローマ時代、中世に至る遺産が展示されている。世界の歴史的資料が集められておりここを見るだけでも世界の歴史が分かる。

  旧国立ギャラリーには美術品が展示されているが、やはり心和むのは印象派の絵画である。その一角にフランス印象派の部屋があり、そこにはゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、マネ、モネ、ルノアールなど有名な絵画がずらっと展示されている。ゆっくりとみて回った。

  どの博物館も広く時間がかかり、2日かけて2か所だけしか見ることが出来なかった。昨年訪問したダーレム博物館も再度訪問し、江戸の絵巻物も見たく思っている。楽しみを残しておきたい。(http://tsukubanite.blogspot.de/2014_05_01_archive.html#2808558085292423708

2015年1月11日日曜日

Bundestag(国会議事堂)

ブンデスターク(ドームと半旗)
 ドーム内部
 ソニービル(左)とフィルハーモニホール(右)
 左フレンチドム、右ドイツドム(Gendarmen広場)
 ドーム回廊
 ドームからのブランデンブルグ門
 中央駅
 首相官邸
 ドーム最上部
 ユダヤ教大聖堂(中央金色)
 ポツダムプラッツ(左DBドイツ鉄道ビル、右ソニービル)
テレビ塔、ベルリンドム(中央右)、レッドラートハウス(右端)
 
  ドイツの国会議事堂はブンデスターク(Bundestag)という。ナチスが政権をとる前、火災にあっている。当時ドイツは財政窮乏の状況で国家存続の危機に陥っていた。その中、ナチスと共産党がしのぎを競っていた。まさしく選挙前に火災が発生、ナチスは共産党の放火と大々的に宣伝し、報道機関もその背後を調べることもなく報道していた。その結果ナチスが多数の議席を獲得し、その後民主主義とは程遠い独裁政権へとひた走ることになる。戦後ようやく真実が判明し、放火はナチスの仕業であったことが分かる

  堂々と嘘をばらまき人々をだまして、その結果世界で何千万という人々が犠牲者となる戦争の世の中に引き込んでいく。先の戦争の源がこの国会議事堂にあった。今平和な世の中になり世界の人々が訪れて、その歴史を知ることとは関係なしにベルリンの風景を楽しんでいる。

  駐在当時は昔の国会議事堂を再建しただけのものであったが、その後その上に近代的なドームが作られベルリンを一望できるようになった。本日訪れたが、入場料は無料である。飛行機に乗る時と同じように荷物、身体チェックがある。その後エレベーターで上部に上り見学は自由にできる。

  首相官邸、ポツダムプラッツのDBドイツ鉄道ビル、ソニービル、フィルハーモニーホール、ベルリンドーム、レッドラートハウス(煉瓦で出来た赤い市庁舎)、フレンチドム、テレビ塔、ユダヤ教聖堂、中央駅など360度の眺望である。ドイツ国旗は半旗になっていた。これはフランスでのテロ犠牲者に対する哀悼の意を示していた。

  今回のテロ事件は日本でのオオム真理教のテロと同じ根源のようである。宗教というものが盲信につながり、首謀者の大嘘を信じ込み犯行に至る。昔はナチスのような政治的大嘘であったが現在は宗教という名を借りて大嘘により世の中の不満を持つ若者を抱き込み、世界を牛耳る動きのようである。

  戦後70年、戦争経験者が少なくなり戦争の悲惨さを伝えることが少なくなっている。この選挙でもその傾向が現実となっている。今の時代、一般に報道される情報を信じ込むことなく、真実がどこにあるか自らインターネットなどを通じて調べ、自ら思考を深め判断することが必須の時代と考える。この建物の歴史的な意味を考えさせられる見学であった。

  嘘といえば昨年は大きな詐欺事件が起こり、それぞれの分野での権威といわれる人々までがまざまざと騙されたことは記憶に新しい。盲目の作曲家、STAP細胞提唱者、お二人とも結局は大嘘つきであった。問題は本人たちは反省することなく詐欺という認識がないことで、テロ事件と共通した精神構造ではないかと思う。( http://tsukubanite.blogspot.de/2014_02_01_archive.html#1313008390792716968http://tsukubanite.blogspot.de/2014_03_01_archive.html#965723942932577655 )

2015年1月7日水曜日

Sfizy Veg (Vegan レストラン)

玄関
看板
配達用自転車
レストラン内部

カルボナーラ
フンギピザ
シャンピニオンペンネ
アリオオリオ
ルッコラピザ

  知り合いの娘さんがベルリンに住んでおられる。バイオリン演奏の仕事を持ちつつ、やはり音楽家のご主人とともに男の子を育てている。2歳半になるが、先日お家を訪問した。半年ぶりであったが、男の子は我々のことを覚えてくれてすぐに絵本を持ってきて動物などを指さし日本語で説明してくれた。しかし、パンダはパンダベアーと言っており、ドイツ語であった。(http://tsukubanite.blogspot.de/2014_05_01_archive.html#7327783096674399304

  本日は夕食にこの親子をイタリアレストラン Sfizy Veg に招いた。イタリアンレストランといっても、動物性食品を一切使わないVegan レストランである。バター、牛乳、卵も使っていない。パスタ、ピザを注文したが、普通のイタリアンと同じようにまことにおいしい。どう料理しているのか不思議である。味はイタリアモンツァのミケランジェロ料理に引けを取らない。(http://tsukubanite.blogspot.de/2013_12_01_archive.html#8421970483243714351http://tsukubanite.blogspot.de/2013_05_01_archive.html#9052661688347861906

  このクリスマスはご主人の親の別荘で過ごしたという。別荘はバイエルンのキムゼーエにある。親がすべて料理をしてくれて一週間ゆっくり過ごしたことなど話が進んだ。料理がおいしくて食べ過ぎてしまった。せっかくのデザートが食べられなかったが、親子はチョコケーキをとっていた。2時間ほどの食事であったが男の子は飽きることもなく楽しんでいた。

  子供の成長は早い。こんど会うときにはもっと言葉も達者になっていることと思う。ただ、父と保育園ではドイツ語、母とは日本語、どっちの言葉を主にしゃべるのか興味深い。

2015年1月5日月曜日

Naturalmente (マクロビレストラン)

 
 入口表示
 入口
レストラン内部
 小豆の塩味煮と玄米
テンペと玄米
チョコムース
タルト
 
  お世話になっているオペラハウス合唱団員のご夫妻を昼食にさそった。今までもベルリンに来ると食事しているマクロビレストラン Naturalmente で、シャルロッテンブルグ宮殿のすぐ南にある。偶然にも今滞在しているアパートから歩いて15分くらいの距離のところにある。散歩をかねて歩いて向かった。

  日本人の奥さんがレストランに入ってお店の女性と顔を合わせた途端、知り合いであることが分かった。その女性は店で働いているが、日本人補習校でお子さんとの関係で知り合いであったという。お互いのその後の状況を確認しあい話が弾んでいた。

  食事はセットで2種類あり、ひとつは小豆の塩味煮つけと玄米ほか皿盛り、もうひとつはテンペと玄米ほか皿盛りである。ご主人と私は小豆、奥さんと妻はテンペを選んだ。案外塩味の小豆と玄米の相性がよくおいしく感じた。甘味あじにすればぜんざいになるがヨーロッパではそのような食べ方はないようである。

  デザートには、ムースとタルトがあり両方注文し味わい、お茶を飲み昼食を終わった。午後はオペラの練習があるということで車でアパートまで送ってくれて、そのままオペラハウスに向かわれた。

2015年1月4日日曜日

新年コンサート

コンツェルトハウスベルリン


ソリストと合唱団


舞台




ロビー



内部

パイプオルガン

  今借りているアパートの持ち主の友達から自分が出演する新年コンサートの招待券をいただいた。この方は奥様が日本人で夫妻でベルリンオペラの合唱団員として活躍しておられる。今までもオペラを鑑賞するたびに舞台で歌っておられるのを見ている。

  本日は11時から、ベルリンミッテ、 Gendarmen 広場にあるコンツェルトハウスベルリンの新年コンサートに出かけた。このホールはウィーンの楽友協会ホール、日本の紀尾井ホールに似た内部構造である。

  指揮はRobbert van Steijn 、ソプラノ Romelia Lichtenstein  (https://www.youtube.com/watch?v=MX2f3gFNK9o)、テノール Xavier Moreno (https://www.youtube.com/watch?v=0zrhy94xI08)、バス ki-Hyun Park (https://www.youtube.com/watch?v=wP8tOLFB-fs) 、メゾソプラノ Antje Bahr-Molitor であった。

  曲は、ヴェルディの運命の力、グノーのファウスト、ヨハンシュトラウスのジプシー男爵、グラフェンヴァンドルにて、フォールのスタムブルのバラ、レハールのパガニーニ、微笑の国、レイモンドの青いマスクなどで、最後はラデッキー行進曲で観客も手拍子で参加し終わった。ウィーン楽友協会の New Year Concert と同じ終わり方であった。

2015年1月1日木曜日

ベルリンフィル

ポツダムプラッツのソニービルとフィルハーモニホール
コンサート前
ホールの内部
ホール舞台

モーツアルトピアノ協奏曲
指揮者Lattle
演奏終了後
ポツダムプラッツの群衆
テレビ中継されるブランデンブルグ門

  今年も大晦日になった。昨年に続き今年もドイツで迎えたが、今年はベルリンである。ジルベスタコンサートはポツダムプラッツ近くのフィルハーモニホールでベルリンフィルの演奏を聴く。17:30から始まった。

  指揮者は Simon Lattle (https://www.youtube.com/watch?v=4HXP90yzvrk)である。一曲目は Rameau (ラモー)のバレエ曲 Les Indes galantes( 優雅なインド)であった。その音は澄んだものであり、今までの生のオーケストラとの違いを感じた。その昔、京大交響楽団を岩城宏之が指揮して感激したことがあるが、素人のテクニック不足をうまくカバーし感動を与える指揮に感嘆した。一方対照的に、佐渡裕指揮、大阪フィルを聴いてげっそりしたこともある。玄人でも心がこもっていない演奏があるもので、お金を返してほしいと思ったこともある。しかしさすがベルリンフィルである。技巧といい、音色といい、ピュアーで洗練された音楽を奏でるという印象を受けた。

  2曲目はモーツアルトのピアノ協奏曲23番で、なじみの曲である。ピアノは Menahem Presser(https://www.youtube.com/watch?v=iyCXfxmwUxs)。 90歳を超えずいぶんお年よりであるが、確かな 音を奏でていた。3曲目はドボルザークのスラブ舞曲。そして最後はハンガリーのコダーイのオペラ曲、ハーリ・ヤノシュであった。アンコールはブラームスのハンガリー舞曲で演奏会を終わった。

  その後一階のホールに戻ると、シャンパン、ジュースなど飲み物が無料で振る舞われていた。皆さん帰宅せずホールで飲みながら談笑していた。ジュースをいただいてしばらくしてアパートに戻った。

  毎年年末には第九を聴くことになっているが今年は聴くチャンスがなくまた正月早々でも You-Tube で聴きたいと思う。今年は2度にわたるドイツ滞在、またほぼ50年ぶりに合唱(カルテット)の楽しみを開始した。体調の異変もなく過ごせて感謝である。(http://tsukubanite.blogspot.de/2014_03_01_archive.html#2793711776545090187

  23時前にブランデンブルグ門の新年の状況を見に再度出かけた。ポツダムプラッツからブランデンブルグ門へ歩き出したがすごい群衆で歩けず、ポリスが戻るように指示しており、結局また地下鉄でアパートに戻った。戻ったのが11時55分。テレビをつけるとちょうどブランデンブルグ門からの中継をしていた。特設舞台では音楽の演奏をしている。その周りは群衆で囲まれていた。おそらく午後の早い時期に場所とりをしないと近づけないのであろう。アパートの近くでもたくさんの花火が上がり、新年を迎えた。